抗老化作用が期待される先進成分NMN。 免疫力や思考力の向上、睡眠の質の改善など、若々しく健康的な体の維持に効果的です。 NMNは生命活動にかかせない、NAD+という物質を生成するために必要な成分であり、加齢とともに減少し、老化やストレスなどによって減少してしまいます。 このため、これを同時摂取することで、細胞の活性化やエネルギー代謝の改善などの効果が期待できます。

 

NMNは食品保有量もごくわずかで吸収率も低いため、サプリメントで補うことがおすすめです。ブロッコリーの場合1日100mgのNMNを摂取しようとすると約40kg(約2000房)の量が必要となり、推奨量の250mgでは、ブロッコリー100kg(5000房)が必要になる計算です。

 

慶応大学研究グループが2020年に発表した研究で、NMNが糖尿病性腎症の改善が明らかになった。このNMNは、腎臓ではこれまで尿の通り道という概念で捉えられていた尿細管で主に産生されており、その産生が減ると、糸球体の「濾過器」を構成する足細胞という細胞の機能にも異常が波及する。こうした経過を経て、最終的には腎機能障害が起こり、タンパク尿が出現するという一連の病気の流れを解明した。

 

尿細管の細胞から糸球体足細胞へのNMNを仲立ちにした作用が途絶えてしまうことが糖尿病の極めて早い段階で生じ、発症に関与していることを突き止めた。
これまで糖尿病性腎症の早期診断として、アルブミン尿(微量のタンパク尿)の検出が多く使われてきた。研究グループは、すでにアルブミン尿が出る前から尿細管ではエネルギー代謝の失調を起こし、糸球体障害をまねいていることを明らかにした。
「尿細管-糸球体連関」の破綻が生じた時には、もうすでに糖尿病性腎症を発症している。研究グループは、この連関の破綻を修復する、枯渇したNMNを補充する新しい治療が有効である可能性を見出した。
今回の研究を進展させれば、「超早期」の介入によるヒトへの新たな治療法を開発できる可能性がある。慶応大学研究グループは、8週齢の糖尿病性腎症を起こしたマウスにNMNを2週間短期投与し、その後中止しても、驚くべきことに、24週齢の解析でアルブミン尿の抑止が継続していることを確認した。つまり、NMNの短期投与が、投薬中止後もずっと良い効果を及ぼし続け、病気の進行を長期的に抑えることを可能にする画期的な治療手段への手がかりとなることを見出した。

慶應義塾大学医学部内科学教室 腎臓・内分泌・代謝内科
Pre-emptive Short-term Nicotinamide Mononucleotide Treatment in a Mouse Model of Diabetic Nephropathy(Journal of the American Society of Nephrology 2021年4月2日)

 

このようにNMNはさまざまな領域で注目され、研究が続いている物質です。

 

例えば、NMNの脳への効果は

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、もともとヒトの体内に存在する物質で、摂取することでNADと共に老化現象を遅らせて中枢神経の活性化効果の期待ができるといわれる物質です。

NMNの効果はどのくらい持続?

効果はどのくらい持続しますか? 健康を維持させ、老化予防、疲労回復などが目的の場合は、1〜4週間に1度の治療を継続することで効果の維持が期待できます。

 

NMNの波及効果

シワ・シミを増やす原因になる活性酸素は増えすぎると肌にも悪影響を及ぼします。 NMNは増えてしまった活性酸素を減少させるので、シワ・シミの改善につながります。

 

NMNを摂取することで、身体の中でNAD+が多く生成され体内が活性化できるのです。 体内が活性化することで基礎代謝が向上し、痩せると考えられています。

 

NMNを体に入れることにより、体重増加の緩和、運動能力の向上、糖尿病への効果などが期待できます。 循環器機能改善 高血圧は心臓発作につながる心臓肥大や動脈硬化の原因となります。 NMNを体に入れることにより、心臓のNAD+量を増やし、血流不足により生ずる心臓損傷を防ぎます。

 

NMNの摂取による危険性は報告されていません。 慶應義塾大学医学部は、NMNの人への投与は安全性が高いと発表しています。

 

尚、NMNには、分子構造の異なるα-NMNとβ-NMNの2種類が存在すると言われています。β-NMNは人体で生成されますが、本来不必要なα-NMNは生成されることはありません。また、NMNの製造方法には酵母発酵法と化学合成法があり、化学合成法の方が安価に製造することができます。しかし不純物が混ざる可能性も高く、上記のα-NMNが入ることも考えられます。体で作られない形のα-NMNについての研究はまだ進んでおらず、人体に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。投与するNMNはβ-NMNにしましょう。

三菱商事ライフサイエンスの研究では、1日あたり1,250mgまでは体調に悪影響を及ぼさなかったことを発表しています。

Scientific Reports”Safety evaluation of β-nicotinamide mononucleotide oral administration in healthy adult men and women”

 

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